ビジネスと占星術?と驚かれるかも知れませんが、ビジネスマンが占星術を利用してリスク管理などを行うことは、古今東西、特に珍しいことではありません。このコーナーでは、ビジネスに役立つ「ミシェル式西洋占星術」を毎月連載でお届けします。
冥王星は地球からかなり離れた天体で、アストロロジーにおいては外惑星と呼ばれます。
この遠い天体というのは、遠心力と同じで、作用が強いというのも特徴なのですが、それを時間軸で言うなら、世代や時代に反映されています。
簡単に説明しますと、冥王星がある星座に入る時、その星座がシンボルするものを大改革して刷新していくことになる…ということです。
冥王星はだいたい10年から20余年くらいの長い期間、それぞれの星座に滞在しながら進行していくので、『あの頃はこんな時代だった』という捉え方ができるのです。
そこで、冥王星から近代史を追いかけてみたいと思います。が、少々長くなることから、前編・後編に分けてお話していくことにします。
自分の時代だけでなく、親の時代や祖父母の時代をイメージしながら、こらから先の時代に思いを馳せてみる機会にして貰えればと思います。
さて、20世紀初頭まで遡って始めたいと思いますが、冥王星の星座の進行は、必ずしも◯◯年まで・◯◯年から…と、線引きが明確ではなく、行きつ戻りつしながら進むので、◯◯年頃…という書き方になっています。
●1914年頃~1938年頃『冥王星@蟹座』
この時代生まれの年代で言うなら、現在の86才~110才くらいになりますね。冥王星が蟹座にあった時代で、1914年~1918年は第一次世界大戦でした。
蟹座のシンボルは「家庭・母性・土地(不動産)」ですが、冥王星が蟹座の時代を通して、家族のあり方を劇的に変化させたことになります。世界大戦で始まっているので、ここは容易に想像できますが、家庭面だけでなく、土地のあり方も変わったはずで、大戦により領土の変更もあったわけです。また『食』にも深く関わる星座であることから、食糧事情についても様々な変化を体験していった時代だと思われます。
●1938年頃~1957年頃『冥王星@獅子座』
この時代生まれは、現在の67才~86才くらい。冥王星が獅子座にあった時代で、1939年~1945年には第二次世界大戦でした。
獅子座のシンボルは「王様・ヒーロー・子供」ですが、冥王星が獅子座にあったこの時代を通して、王様もヒーローも子供も、そのあり方を変えたはずです。例えば、家父長制がなくなる…等のように。また子供が極端に少なくなったり、極端に多くなったり…ということもあったはずで、日本では団塊の世代がすっぽり当てはまるので、子供が沢山生まれた…という事でありました。
●1957年頃~1971年頃『冥王星@乙女座』
この時代生まれは、現在の53才~67才くらい。冥王星が乙女座にあった時代です。
乙女座のシンボルは「労働・医療・衛生」ですが、いわゆる高度経済成長期が、この時代にそのまま当てはまります。要するに「働けー!働けー!」みたいなモーレツ時代で、乙女座のシンボルである労働の世界をどんどん改革していったわけです。また、乙女座は医療・衛生もシンボルするので、ここに冥王星があったこの時代は、医療分野が画期的に進歩したことでしょう。もちろん衛生面の進歩も同様です。つまり、それまでの衛生・医療面での常識が刷新された時代です。
…と、前編はここまで。
冥王星が入ると、その星座の領域は次々と改革されていくことになります。改革というか、破壊して再生させていく感じです。
家庭や母性の蟹座に冥王星が入った途端に第一次世界大戦や、王政の獅子座に冥王星が入った途端に第二次世界大戦などは、今振り返ってみてもわかりやすいものだなと、感慨深いものもあります。
次回は1971年頃からの、冥王星@天秤座から始まります!
ミシェルメイ美菜子☆
新たに湧き起こる目標と、それをサポートしてくれそうな人たちと、そして自分の実行力と、3拍子揃うアグレッシブなタイミング。持ち前の行動力を生かして、夢を膨らませながら、どんどん前に進んでいきましょう。
以前からの希望や自分に決めたことが、徐々に形となって実現していくようです。それが感じられて勢いがついていくことに。そんな時期ですから自然と張り合いも生まれて、前向きモードでしょう。ダイナミックに取り組んで。
意識的かどうかに関わらず、今まで作ってきた人脈に大いに助けられる時です。自然と後押しされるような感じかもしれません。そしてまた、今後有益となる人間関係も、新たにできていくようです。人に恵まれる時です。
仕事で高い評価を得られそうです。今までの努力が実る体感を味わう人もいるでしょう。それに伴って、次のより高い目標を目指したくなりそうです。そんな前向き加減はとても良いものですが、仕事のし過ぎには注意して。
今月は周囲を巻き込んで発展していく時なので、1人で立ち回るより、どんどん周囲を巻き込んでいきましょう。仕事では相棒に恵まれたり、相棒の存在に有り難みを感じそうです。良い意味で仲間意識が芽生える時です。
いつのまにか忙しくなりそうな今月ですが、困った時には強力な助っ人が表れそうです。これから先も一緒に仕事をするなど、長い付き合いの縁となることも。また、アイデアにも恵まれますが、1人で暴走しないようにして。
特に良くも悪くもない…といったタイミングですが、あなたにとっては意外と過ごしやすいもののようです。自分のペースで淡々とこなしていくことで、確実に前進していけるはず。一方、プライベートは予想外に楽しそう。
何か初めてのチャレンジのようなことが起こりそうです。日常レベルでのことかもしれませんが、どんな事でも、好奇心と冒険心を持ってトライしていくと良いでしょう。とはいえ、体調面での無理はNGの時と心得て。
身近に、新しい人間関係が形作られていくようです。知っていたけど話した事はなかった人物と交流を持ち、気が合ってしまうなど、人間関係から運気も開けそうです。一方、家族間のコミュニケーションは難しそう。
あなたの存在感が高まって、責任も増えていく傾向です。やり甲斐はあるものの、気分的には負荷が重たく感じるかもしれません。仕事では急変の要素もあります。対処はできますが、バタバタと落ち着かないムードかも。
全般的に、今いち元気が出ないというかノリが悪いというか、そんな時になりそうです。にもかかわらず、仕事では煩雑な用事が増えて、慌しい雰囲気も。先を急がずに、成果を期待し過ぎないように過ごしていきましょう。
なぜだか物事が、思うようにいかない感じになりそうです。それだけでなく、思っていたのとは違う方向へ進んでしまうような傾向も。とはいえ、無理に思う通りにしようとしても裏目に出る時です。ゆとりを持つようにして。
東京・自由が丘を軸に活動する
西洋占星術鑑定士・心理療法家。
短大卒業後、就職、結婚、出産子育てを経た後に、西洋占星術とユング心理学を習得、2003年より個人鑑定を始め、延べ5000人以上の鑑定実績を持つ。
ミシェル式西洋占星術は、占星術の観点だけでなく、心理的な側面も合わせて鑑定していく心のセラピーのような鑑定です。
西洋占星術の中でも“今をつぶさに解読するホラリー占星術”も駆使して解釈していきますので、運勢だけでなく現在に沿った具体的なアドバイスをしていく事が可能です。
ミシェル式占星術は、自分や運勢を知ることだけで終わる占いではありません。鑑定セッションではアドバイスが最も重要なものと考え、現状へのアプローチには心理的な作業などのアドバイスも重視しています。